ムスコバナシ２

あまり深く読まないでください…（＜ェ）

ネタ、というか、ひぃのあほさ加減を実証するためのなんやかんやです。



なんやかんやはなんやかんやです。←


ひぃと姫と、とっても申し訳ないことをしてしまったさぁちゃんとみゅーとか…甘党部な皆様出ていただこうかと（ェ）

　色とりどりに並ぶケーキ、クッキー、お菓子の山。ただその空間にいることが楽しい時間で、オレはとても大満足だ。
　けれど、昔の偉い人はよく言っていた。

『口は災いの門』

「りっちゃーん」
「あぁ、みぅくん。たくさんお菓子ありますよ」
「わぁーい！」
　さぁちゃんのデレデレの笑顔をみて、オレはぼけっと見入ってしまう。さぁちゃんは割とクールなほうだと思ってたけど、実質結構危ないラインを歩いている気がする。みゅーだったり、初っ子だったり、小さくてかわいいものが好きっぽいな。俺も好きだけど、さぁちゃんほど顔は崩れないよなー。
「？　ひぃちゃーん、どっしたん？」
「えー……なんでもない」
　いろんな人が持ち寄ったお菓子を一杯食べてるらぁちゃんの声に、オレは反射的に応えた。うんうん、なんでもないなんでもない。
「…………さぁちゃん」
「？」
「ヘンタイさんの顔してる」
　なんでもない…………なんでもないッ？
「オレ！　何言ったッ？」
「ブチョーヘンタイって言った」
　ミーティング――という名のお菓子品評会――に来ていたみんなが止まる。ちょ、オレもしかして口滑った？　これ、完全に言わなくてもいいこと言ったよね？
　恐る恐るさぁちゃんに目をやると、なんとも言い表せない、怒ったような戸惑ったような顔をしている。なんて言葉を返せばいいのか、わからないみたいな……。
　沈黙する室内の空気を割ったのは、みゅーの弱弱しい声だった。
「へ…………ん、たい？」
「ハッ！　み、みぅくん……？」
「り、りっちゃ……へんたぃさん、なの……？」
「え、ちょ、違いますよ！」
「でもすっごい顔してたし」
　ぽろり。
「みゅっ！」
「ひ、ひぃちゃんっ！」
「…………アァッ？　オレまたなんか言ったッ？」
　まって！　けっしてわざとじゃないんだよッ！
　と、叫ぼうにも叫べない……さぁちゃんの視線銃。
「み。みぅ……アイスもらってくる……」
　さぁちゃんに抱きついていた腕を解いて、みゅーは愛友会のほうへそろりそろりと去っていく。近場にいるのはさぁちゃんと、オレと、お菓子に夢中のらぁちゃんと、ユギとあめちゃん……もしかしてー、超ピンチ、かな……？
「……ひぃちゃん」
「あーっ！　もうすぐぎょん兄くるよ！」
「ひぃちゃん」
「そうだ、姫呼ぼう姫！」
「けどさー、姫ちゃん甘いの嫌いじゃん」
「そっだ！　えっとー……」
「ひぃちゃん！」
「は、はいっ！」
　滅多に大声を出さないさぁちゃんの怒声に、部屋にいた甘党部員全員がフリーズする。自慢じゃないけど、さぁちゃんを怒らせることが出来る数少ない人間の一人なんだ、オレ……。
「ひぃちゃん、あとで……体育館裏、行きましょうね」
　そして、とびっきりの笑顔。
「は……はぃ……」
　蛇に睨まれた蛙って、きっとこんな心境なんだ。

「やほー……ありゃ？　なんでこんな凍って……？」
「ぎょ、ぎょん兄……たすけ」
「なんでもありませんよ」
　頼みのぎょん兄も、さぁちゃんに阻まれて助けてもらえず。




　――そして。

「うっ……ひっく……ぐすっ……」
「ひぃ……大丈夫か？」
「らぃじょーぶくなぃやい！」
「……ん」



　何をされたかって？
　口が裂けても言えないけどさ！